★ Life様と共同企画 レオ岬〜ヾ(≧▽≦)ノ ★ (出会い編) |
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その、金髪の少年を見上げる。 その口元は夕日溶けて優しく微笑み、 一瞬僕の心臓ががドキリと鳴る。 「ねえ、タロー・・・僕はまだ日本の事殆ど知らないんだ」 「うん?」 「明日も・・会えるかな?」 「いいよ」 それから毎日、僕は夏休みの間、 金髪の少年レオと過ごす事になった。 父さんの個展が終わる間、 ずっと、サッカーとレオの毎日。 初めて会った頃より、僕らはずっと仲良くなった。 「レオ、帰っちゃうんだね」 また、2人で海を見てた。 初めて会った時と同じ、夕日が蕩ける金色の海。 「タロー」 砂の上で、レオが僕の方を向く。 なんとなく触れ合った指先が・・・熱い。 「レオ…折角仲良くなったのに」 「・・・」 何も言わないレオを見上げると 彼は以前と同じ、優しい笑顔を向けている。 「タロー」 ホンの、ほんの少しだけ その笑顔が僕に近づく。 夕日が海に口づけする時、 レオが僕にKISSをした。 「レオ・・・」 驚いた僕を残して レオが勢い良く立ち上がると そのまま波打ち際を走り出した。 「次に会うときまで 今のは約束だから」 ゆっくり立ち上がって僕は砂を払う。 「レオ・・・」 (約束だから) 僕は一人、唇に手を当てた。 「約束・・・だよ・・・」 彼は夕日の中に溶け込んで、 僕の声も届かない。 僕の胸に残る、その甘やかな髪のそよぎと夕日の金色。 その夏、僕は忘れられない指切りをした。 |
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