翼くんの結婚式のあと、顔色のさえないボクに『気分転換したほうがいい』と若林くんが勧めてくれた。ボクは若林くんの好意に甘え、久しぶりにドイツに来ていた。

彼の家は、モノはたくさんあるんだけど、きちんと整頓されている。
「あ・・・あの写真・・・飾ってるんだ?」
「あ・・・それか?」
「うん・・・なつかしいね・・・」
その写真はボクが初めてドイツに来て・・・若林くんと一緒に撮った写真。
あの時は、ただ、懐かしい思いだけで、君に会いに行ったとばかり思っていたのに・・・。

「なあ・・・せっかくだし、ちょっと歩いてみないか?」
「うん」

若林くんと向かった先・・・それは二人が再会を果たしたグラウンドで・・・。
「あの時は・・・本当に嬉しかったんだ。岬が訪ねてきてくれて。俺、そのときに思ったんだ。岬はプロのサッカー選手になるって・・・」
「そうだったんだ・・・。でも・・・これじゃあ、まだまだ時間がかかりそう・・・だね」
ベンチに座ったボクは、左足を擦る。彼も隣に腰をかける。

若林くんのまなざしは・・・真夏の日差しのようにまぶしくて・・・。
ボクは思わず目をそらしてしまう
「俺がお前にしてやれることは、こんな風にドイツの町並みを案内してやるとか、かなあ・・・。それでも、お前にとっての何かになればって・・・思ってる。リハビリ・・・がんばってるのは、ドクターに聞いてる。だけど・・・自分を追い詰めすぎてるって指摘があったことも知ってた」
「あ・・・」
リハビリ中は確かに、自分を追い詰めすぎていたのかもしれない。そのせいか、回復が遅れていることをドクターに指摘されていた。だから・・・それを聞いた若林くんは、ボクをドイツに誘ってくれて・・・ボクの気分転換に付き合ってくれてる・・・。

うつむいたボクの頭を彼はくしゃくしゃになでる。
「誰も、お前を置いていったりしない。安心しろ。お前の後ろには俺がいる。俺はお前だけのキーパーでもあるんだぞ」
「なにそれ?」
からかいを半分入れつつ・・・それでも、彼の暖かさにココロがホッとしている。


いつの間にか、ボクは彼の・・・不器用だけどまっすぐな優しさに惹かれていた。
そして、その暖かさに包まれていたいといつしか思っていた。
「ありがとうね。若林くん。でも、待ってなくていいよ」
「ん?」
「ボクは・・・必ず追いつく、追い越してみせる。そして、君からゴールを奪えるくらいの選手になるよ。だから大丈夫!」
若林くんをみつめる。彼のまなざしはさっきの真夏の日差しのような感覚から、秋の日差しのようにとても穏やかに変化していて・・・。
ボクだけだよね?そのちょっとした変化を知ってるのは・・・
少し嬉しくて、ちょっとした優越感に浸ってみる。


ボクの決意を聞いた若林くんは・・・それでもやっぱりボクの頭をくしゃくしゃになでる。
そして、ボクを見つめて、優しく微笑む。

ダイジョウブ・・・
だって、ボクは一人じゃない。大切な人がいる。



FOREVER 信じているんだ 今も変わらずに君だけを心から
信じていくこと ただそれだけをいつまでも
君だけに 誓えるよ

「恋人のままで〜Autumn Love」
Song by: stardust revue




いいわけf(^^;)
麗さま。お誕生日おめでとうございます。誕生日は特別な日だと思っています。素敵な誕生日が過ごせましたら・・・幸いです。

私の中では、若林くんと岬くんが恋をするなら、すごく穏やかに進んでいくようなイメージがあります。この曲は「これからも変わらずに君だけを愛し続ける」という恋人の想いが、なんとなく源岬のイメージにマッチしました(私だけだと思いますが・・・)
マイナーな曲ですみません。
しゃおサマ〜(*´∀`)
素敵なお話…ありがとうございました☆!!!
メールではstardust revueの歌も添付されていて、
曲を聴きながら読ませて頂いて   
じーーーーん…としちゃっいました!!!
とってもとっても嬉しいです〜(゚-゚*)。・:*:・
可愛い岬クンのプレゼントvvv本当にありがとうございました〜♪♪♪

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